【ポケモンSVシングル】S4 最終レート2028(323位) テツノイバラ入りトリルミミッキュ軸対面構築



 



 

お久しぶりですという方はほぼいないと思うので、初めまして。

 

S4ではテツノイバラ入りの構築でレート2000↑を達成することが出来たので、記念に記事を書きました。


テツノイバラ自体はS3からずっと考察してきたのですが、今期になって漸く自分の中で結論の型を見つけ、svでの最高順位も更新できた結果を出せたので非常に達成感のあるシーズンでした。



普段↓のような動画を上げているので良かったらどうぞ。
ニコニコ版

 

youtube版↓



追記:4/14にこの構築を使用した動画を上げたので良かったらどうぞ。
テツノイバラを2戦分、ゴーストテラスセグレが刺さった試合を1試合収録しています。

www.nicovideo.jp

【構築経緯】

まず最初に最もメジャーである虫テラス龍舞型から構築を組もうと考察したが、

 

・環境に多いテツノツツミやハバタクカミを1舞で抜けない+素早さブーストだと

2舞でも抜けない

・1舞しても後続に1発耐えられて、返しの一撃で落とされることがある。

・天然持ちが無理。

 

上記の点から、龍舞型での活躍は厳しいと判断。

次にチョッキや鉢巻を持たせたサイクル戦を想定した型を考察したが、サイクルを回す上でどこで地震を撃たれるか分からない恐怖と戦わないと行けなかった、そもそもサイクル向きのタイプでもない為、纏まらず断念。

電磁波ステロの起点作成型は、シーズン序盤は動かせたものの、中盤以降は起点作成のコノヨザルが増えたり、そもそも初手セグレイブに対して行動が安定しないことから没に。

これらのことから、テツノイバラを動かすには対面が一番動かしやすいと考え、対面構築を組むことにした。

 

 

対面構築を組むうえで、襷セグレイブのタイマン性能や削り性能、相手へのテラス強要圧の強さ+珠呪いミミッキュの誤魔化し性能の高さに注目し、ここから構築を組むことに。

ハバタクカミやテツノツツミ、龍舞カイリュー等への切り返し手段としてのトリックルームが刺さると考え、ミミッキュトリックルームを採用。

最遅個体であればマリルリやドドゲザン等のS50族の素早さを1下回り、相手にぱっと見でトリル軸と分かり辛く、初見殺しが出来るのではないかと考え、トリルエースとして最遅テツノイバラを採用。

それと同時に対面構築との相性が良く、ラスト1体からの全抜き性能の高い黒い眼鏡持ちの悪テラス総大将ドドゲザンを第二のエースとして採用。

 

ここまでの流れで、

・初手に対面性能の高いポケモンor裏のポケモンの圏内に入れる削り

・2番手にミミッキュを出して、初手の削った敵の処理or2体目を対面処理、トリル+呪いでのトリル展開+呪いによる削りで後続エースへ繋ぐ。

 

という展開が予想される為、残り2体は初手にも置きやすく、補完として入れる特殊アタッカー2体を考えた結果、眼鏡ハバタクカミSブーストテツノドクガを入れて6体が決まった。

この6体だと、相手のイルカマン入りやカバルドン+トドロクツキ、カイリュー+ドドゲザンの並びに対してきつい為(特にイルカマン)、それらの並びをトリルミミッキュと合わせて倒せる水テラス剣舞型でテツノイバラを採用して、構築が完成した。




【個体別紹介】

 

セグレイブ@気合の襷

テラスタイプ:フェアリー→ゴースト
性格:陽気

特性:熱交換
努力値:H4-A252-S252
技構成:氷柱針/氷の礫/巨剣突撃/剣の舞

陽気:襷セグレイブミラーを制する為+耐久サーフゴーを剣舞+巨剣突撃で削る為。

 

初手要員その1。

基本的に初手に出して巨剣を撃つ。

技構成で思い切って地震を採用しなかったのは、どうせ地震を押したい相手はテラスを切ってくるし、技選択で迷いたくなかったので割り切った。

H振りハッサムは巨剣+ドドゲザンの悪テラスドゲザンで縛れるので、巨剣で突っ張る立ち回りもよくやっていたが、偶に交代されてそのままイージーwinを取れたりもした。

初手コノヨザル対面はほぼビルドか地均しから入られたので、剣舞→巨剣でなんとかなった。(地均し持ちは起点作成でドレPをほぼ切ってる為)

セグレイブミラーは相手にテラスを切られない限りは最速のお陰で負けることはなかったので、最速で採用して正解だったと思う。

テラスタイプのゴーストは、襷セグレイブで初手の相手を倒す→後続からカイリューがテラスを切らずに神速で処理、という流れを何回も見たので、どうせテラスを切らなかったこともあり、終盤にテラスタイプをゴーストにした。

実際に終盤これで4回程イージーwinを取れたので正解だった。

 


ハバタクカミ@拘り眼鏡

テラスタイプ:フェアリー
性格:臆病
特性:古代活性

努力値:H4-B84-C164-D4-S252
技構成:シャドボ/ムンフォ/マジフレ/サイコショック

S:最速

H-B:意地A252ミミッキュの珠影撃ち確定耐え

C:余りを出来るだけ

D:余り

 

初手要員その2。

前期で使用したハバタクカミと同じ。

サイクル後のお掃除役だったり崩しだったり。

不意の襷やチョッキ持ちで対処されるので、あまり選出しなかった。

余談だが、シーズン中盤でとくこうに王冠を使い忘れていることが発覚したが、全く気が付かないくらいにはこのポケモンがやばい性能をしていると再認識した。




ミミッキュ@命の珠

テラスタイプ:鋼
性格:意地
特性:化けの皮
努力値:H228-A236-B4-D36-S4
技構成:じゃれつく/影撃ち/呪い/トリックルーム

HD:臆病クエスパトラのD-2ルミナコリジョン珠ダメ皮ダメ込み乱数1発(6.3%)

A:じゃれつく+かげうちでH212B121オボンコノヨザルを62.7%で撃破


調整は前期の7位の人のトリルミミッキュを参考にさせて頂きました。

 

今期最も選出したポケモン

受けループ等、よっぽどきつい構築でない限りは2番手に置いた。

呪い+トリックルームのお陰でヘイラッシャ等の削りやら対面処理やら初手の取りこぼしを刈り取ったり、申し分ない活躍をしてくれた。

このポケモンのお陰でクエスパトラ入りにはプレミ以外ではほぼ勝てた。

セグレイブ相手にも鋼テラスを切ることで強引にトリックルームを展開することも可能で、そのお陰で拾えた試合も少なくなかったため、テラスタイプは鋼で正解だったと思う。

環境に多いハバタクカミやらカイリューの処理が格段に楽になり、間違いなくこの構築のMVPだった。



ドドゲザン@黒い眼鏡

テラスタイプ:悪
性格:意地
特性:総大将
努力値:H140-A196-B4-S164
技構成:ドゲザン/不意打ち/身代わり
/ハサミギロチン
S:大体のアマガハッサム辺り抜き。

残りH-A-D

A:セグレイブの巨剣+悪テラスドゲザンでH振りハッサム確定。

 

 

この構築のエースその1。

初手以外ならどこで出しても活躍するポケモン

基本的には初手のポケモンミミッキュの後から繋げるポケモンで、相手の構築に応じてトリル展開で通すか、そのまま通すかのプランを決めていた。

ハサミギロチンは基本的にはブラッキー相手に身代わりで嵌めてギロチンを押す動きをしていたが、後続の相手をするのにHPを残さないと勝てない場面でも躊躇なく撃った。

 

身代わりで相手の補助技を透かして突破し、身代わりを残して裏と対面する動きが強く、これで捲った試合も少なくなかった。

ミミッキュの呪い→ドドゲザンの身代わり連打で突破することも多く、呪いミミッキュとの相性も良かった。

 

素早さはハッサムアマガ辺りを抜けるラインにしたが、終盤に上を取ってくるドドゲザンやハッサムがちょくちょくいた為、思い切って準速にしても良かったかもしれないが、けたぐりを採用しないと素早さで勝つメリットが薄いと考え、結局最後までこの素早さラインと技構成で使い続けた。

初手に来やすいハッサム相手にセグレイブの巨剣+悪テラスドゲザンで何体ものハッサムを葬った。

 



テツノイバラ@いかさまダイス

テラスタイプ:水
性格:勇敢
特性:クォークチャージ
努力値:H252-A252-B4 ※Sは個体値0
技構成:ロックブラスト/テラバースト/けたぐり/剣舞
HAぶっぱ残りB

A:HBカバルドン剣舞水テラバーストで50%の乱数で1発→殆どの起点作成カバルドンが一撃。

最初はH252-D84臆病眼鏡ハバタクカミのテラスムンフォ耐えまで振っていたが、そのような対面が全くなかった為、努力値をぶっぱにした。

 

この構築のエースその2。

動かし方としては、剣盾のトリル剣舞ロクブラドサイドンに近い。

 

相手にヘイラッシャやラウドボーン等の天然持ち、コノヨザルがいた時は選出をせず、

他の5体だときついカバルドン+トドロクツキの並びや、イルカマン入りの構築に対してミミッキュと合わせて選出し、役割対象をしっかり選んで存分に活躍してくれた。

 

特に水テラスは使用率も低い為絶対に読まれずに、水テラバでカバルドンを吹き飛ばしたり、トリルミミッキュと合わせてイルカマンの攻撃を受けながら処理したり、カイリューやセグレイブの地震を受ける耐性面でも凄く優秀だった。

 

トリックルームだと相手の襷持ちで止められたり、カイリューの羽休めで粘られてターン数を枯らされてしまう問題も、剣舞+ロックブラストのお陰で突破できる。

ミミッキュでトリル+呪いで3ターン残せてイバラに繋げられれば、剣舞すれば気合の襷持ちやマルチスケイルで止まらない為、2ターンで2体処理して勝ちという展開が強かった。

 

ただ、シーズン4最終日はコノヨザル+ラウドボーン+ヘイラッシャがいない構築の方が少なく、役割対象のイルカマンやカバ月ともマッチングしなかった為、選出機会にあまり恵まれなかった。

 

余談ではあるが、今シーズン中の誕生日に色厳選をしたところ、色運命証最遅個体が出てきて本当に嬉しかった。

実際にトリル下でイバラの残りHPがドドゲザンの不意打ちで乱数だった時に、色証を見て最遅粘ってない読みをされたおかげで勝てた試合があったので、出来るなら最遅個体は色や証つきを粘りましょう。

 

 

テツノドクガ@ブーストエナジー
テラスタイプ:草
性格:臆病
特性:クォークチャージ
努力値:H28-B208-C72-D4-S196
技構成:炎の舞/ヘドロウェーブ/エナジーボール/アシッドボム

S:素早さにブーストがかかる+最速ガブリアス抜き

前期51位の方の調整を参考にさせていただきました。


初手要員その3。
初手に置くセグレイブやハバタクカミでは勝てないマスカーニャやテツノブジン、デカヌチャンやテツノワダチ等がいた時に初手に置く。

 

防御方面に厚く振っている為、鉢巻不意打ちか悪テラス以外のマスカーニャには対面から撃ち勝てる。

また、相手の先制技をミリ耐えして勝てたり耐久振りが活きる機会は少なくなかった。

 

シーズン終盤になるにつれてデカヌチャンやマスカーニャ、テツノブジンを見る頻度が増えていったので、選出機会がどんどん増えていき、選出するたびにしっかり役割対象を倒してくれて活躍してくれた。

 

アシッドボムの枠は最後まで迷ったが、ブジンやマスカーニャ対面でアシボを撃つことで、引いてくるカイリューに草テラスを切って地震を受けながら処理することもあったので、諸説。

 

草テラスはマリルリがきついのと、イルカマン入りでテツノイバラを出せない時に処理する為(その手の構築は大体きついので勝率が低い。)

 

構築単位で素早さブーストテツノワダチがいた瞬間に、初手に出してテラスを切らないと負けるぐらいきついが、遭遇率が低いのと、マッチングして出てきた試合は全部初手に来てくれていたのでこのドクガで何とかなった。

 

 

 

【選出】

 

基本選出

セグレイブorハバタクカミorテツノドクガ+ミミッキュ+ドドゲザンorテツノイバラ

 

相手によっては

・セグレイブ+ハバタクカミorテツノドクガ+ドドゲザン

 

・テツノドクガor+ハバタクカミ+ドドゲザン+@1

 

テツノイバラはトリルミミッキュと必ずセットで選出する。

 

 

【きついポケモン

 

・HB欠伸ニンフィア

・ビルドウェーニバル

・速いけたぐり持ちのドドゲザン

・速いインファ持ちのハッサム

・テツノワダチ、イダイナキバ、ガブリアス等の地面勢

→終盤にガブリアスが増加したのが痛手だった。

・命の珠水テラスツツミ(珠水テラスドロポンの火力+アンコ持ってるとドドゲザンでかなり不利な拓になる。)

クレベース入りの受けループ=無理、最終日に何回か当たって全部負けた。

 

等々。

 

 

【雑感】

トリル剣舞ロクブラの強さはドサイドンが過去作に結果で示しているので、同じことのできるイバラも強かった。

ただ、次シーズンは最遅でも下を取れないディンルーがいる為、トリル以外の可能性も見出したい。

 

 

 

 

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